【窪田剛の注目株】日経平均株価が史上最高値を更新! まだまだ上がるのは半導体だけじゃない


祝! 日経平均株価史上最高値!!

2024年2月22日に日経平均株価が史上最高値を更新しました。1989年から約34年で終値の高値38,915円を超えました。その後、終値は39,000円を超え続けています。

見たことのない高みからの景色を、いま我々は目撃している──

2024年が始まって大きく上昇してきた日本株ですが、ついに史上最高値に到達しました。このままどこまで上昇するのか。少々過熱気味というか、スピード違反気味の上昇ではあるものの、まだまだ強さを感じるこの相場でどう立ち回ると稼げるのか。

しっかりと振り返って大きな利益を得るために、ぜひ今回のコラムも参考にしてください。

指数1月終値2月終値騰落率
日経平均株価36,286円39,166円+7.94%
グロース250712ポイント722ポイント+1.40%
ダウ平均株価38,150ドル38,996ドル+2.22%

2月相場で上がった株・下がった株

そんな2024年2月の株式相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄)。

・2024年2月の売買代金トップ20

コード銘柄売買代金
16920レーザーテック6.14兆円
28035東京エレクトロン2.77兆円
37203トヨタ自動車2.58兆円
49984ソフトバンクグループ2.56兆円
56857アドバンテスト2.34兆円
68306三菱UFJフィナンシャル・グループ2.03兆円
77735SCREENホールディングス2.01兆円
89107川崎汽船1.80兆円
96146ディスコ1.56兆円
106526ソシオネクスト1.54兆円
116758ソニーグループ1.36兆円
128058三菱商事1.23兆円
138316三井住友フィナンシャルグループ1.20兆円
146723ルネサスエレクトロニクス1.17兆円
159983ファーストリテイリング1.14兆円
167974任天堂1.09兆円
179501東京電力ホールディングス9606億円
187011三菱重工業8811億円
196861キーエンス8250億円
204063信越化学工業7676億円

・2024年2月の値上がり率トップ20

コード銘柄値上がり率
12330フォーサイド+724.6%
29235売れるネット広告社+344.3%
36659メディアリンクス+224.3%
46469放電精密加工研究所+192.9%
57426山大+187.3%
67692アースインフィニティ+180.5%
77003三井E&S+141.6%
83968セグエグループ+122.5%
92970グッドライフカンパニー+113.2%
105892yutori+102.9%
118746第一商品+90.0%
123542ベガコーポレーション+89.1%
136177AppBank+86.2%
142148アイティメディア+84.3%
159343アイビス+81.7%
163858ユビキタスAI+80.8%
175595QPS研究所+79.3%
183778さくらインターネット+78.1%
197069サイバー・バズ+77.9%
209704アゴーラホスピタリティーグループ+73.9%

・2024年2月の値下がり率トップ20

コード銘柄値下がり率
18925アルデプロ-70.9%
26573アジャイルメディア・ネットワーク-57.9%
34884クリングルファーマ-42.0%
44575キャンバス-41.0%
54381ビープラッツ-39.3%
64442バルテス・ホールディングス-38.9%
76232ACSL-33.1%
85704JMC-32.6%
99246プロジェクトホールディングス-31.6%
106961エンプラス-31.6%
119162ブリーチ-30.2%
127353KIYOラーニング-30.2%
139272ブティックス-30.1%
146969松尾電機-29.7%
157354ダイレクトマーケティングミックス-29.3%
164811ドリーム・アーツ-29.1%
174019スタメン-29.0%
186194アトラエ-28.5%
195255モンスターラボホールディングス-28.3%
206081アライドアーキテクツ-28.2%

2月相場でプロが気になった銘柄

このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします。

・売買代金ランキングの注目株

16920レーザーテック6.14兆円
38035東京エレクトロン2.77兆円
49984ソフトバンクグループ2.56兆円
56857アドバンテスト2.34兆円
77735SCREENホールディングス2.01兆円
96146ディスコ1.56兆円
106526ソシオネクスト1.54兆円
146723ルネサスエレクトロニクス1.17兆円
204063信越化学工業7676億円

2月もまた、半導体関連銘柄が相場の主役でした。なかでもソフトバンクグループ<9984>は、子会社のアーム<ARM>がこの1か月で株価が倍になるほど上昇し、一気に半導体関連銘柄として脚光を浴び始めました。

日経平均株価も「半導体指数」といわれるほど半導体関連に資金が集中しています。もっというと、アメリカのエヌビディア<NVDA>1社の株価の動向が世界中の株価に影響を与えるほど、半導体関連が注目されています。

この「半導体狂想曲」はどこまで鳴り続けるのか。何の疑いも抱かずにただ買うのではなく、冷静にチャートを見ながら短期売買に徹していくことでリスクを回避しつつも、上昇していく間は強く買い続けていきましょう。

・値上がり率ランキングの注目株

18位3778さくらインターネット +78.1%

1月に+63.8%の上昇をしたさくらインターネット<3778>が、2月もさらに大きく上昇しました(3,620円→6,450円)。1月のコラムに書いた内容を再掲。

大きく上昇したからって、それで上昇が終わり、ではありません。そこからまだまだ上昇することもあるのです。「大きく上昇した株は、その後さらに大きく上昇する」。

さくらインターネットは2023年に500円から2,200円まで4倍上昇し、その後、1月に+63.8%の上昇、そして2月に+78.1%の上昇です。1年でテンバガーです。同じように、1月にピックアップした住石ホールディングス<1514>も2月は+66.7%と大きく上昇しています。

ここで大切なことをお伝えします。もしかしたらあなたはいま、こう考えているかもしれません。

「こんなに上がってしまったら、今さら買えない」
「落ちてきたら、次こそは買おう」

でも、強い株は落ちてこないんです。強いときは押さない(=上昇し続ける)んです。

このまま日経平均株価が4万円、5万円になったとして、これまでと同じように「あのとき始めればよかった……」と後悔するのは、もう終わりにしましょう。買って、もし落ちてしまったら損切りすればいいのです。

あなたが株を始めるのに、いまが一番〝若い〟。一番のチャンスはいまなんです。もちろん、下落に備える必要はあります。でも、いつまでも「準備中」では一生始まりません。まだ悩んでいるあなた、いま、始めませんか?

7位7003  三井E&S +141.6%

三井重工こと、三井E&S<7003>が、なんと1か月で3倍弱の上昇となりました。

決算内容が良かったこともありますが、ホワイトハウスが発表したリリースの中に「アメリカの港における脱中国のため、中国国有企業のクレーンではなく、三井E&Sのアメリカ子会社へクレーン投資をする」(意訳)とあったため、大きく上昇しました。

この三井E&Sも、763円から決算発表までの2週間で1,200円まで大きく上昇(+57%)した後に、さらにこのリリースがあり、1,200円から1,844円と一段と大きく上昇(+54%)しました。

こういうことは今後いくらでも起こります。今は悠長に構えているときではありません。行動あるのみです。

サムライたちと共に!

私が株を始めた当時、日経平均株価はどん底でした。そこから考えると、長い道のりだったと感慨深くなります。

でも、ここ数年ずっとこうなることを視野に入れて行動してきたため、大きな利益を得ることができています。あなたにも同じように大きな果実を手に入れてほしくて、このコラムを書いています。もしここまで読んでくれているのであれば、ぜひ行動してください。

さて、日経平均株価が大きく上昇しているさなか、アメリカのゴールドマンサックス社が日本を代表する次の7社を「セブン・サムライ(七人の侍)」として発表しました。アメリカ市場を牽引する「マグニフィセント・セブン」の日本版ということのようです。

セブン・サムライマグニフィセント・セブン
SCREENホールディングス<7735 >エヌビディア
アドバンテスト<6857>アルファベット(グーグル)
ディスコ<6146>アップル
東京エレクトロン<8035>アマゾン・ドット・コム
トヨタ自動車<7203>メタ(旧フェイスブック)
SUBARU<7270>マイクロソフト
三菱商事<8058>テスラ

ここでも半導体関連銘柄が中心になっています。

ですが、大事なのはそこではなく、半導体が中心となって上昇してきたけれど、ここにきてそれ以外も大きく動き出している、ということ。そして、それを世界中の投資家が認識しており、しかも円安によって日本株はいまでも「安く」買えるのです。

何度も述べていますが、1月と2月で大きく上がってしまったからと言ってあきらめるのではなく、まだまだ大きなチャンスがあると考えて行動すべき、ということを強く伝えたいと思います。

日経平均株価4万円は、もう目の前!
いますぐ行動しよう!

窪田 剛