【全国1万人調査】株式投資をやっている人は金融資産が約3倍!それでも株をやらないのは…


株の学校ドットコムでは、全国の20代~70代の男女10,000人を対象に、株式投資への取り組み実態についてアンケート調査を実施しました。

※本調査にあたっては、回答数の割合が人口の多い都道府県に偏ることを抑えるため、3つのグループに分け、合計1万人から回答が得られるように調整した上で調査を行いました。
○1,000人:東京都・神奈川県・千葉県○2,000人:大阪府・愛知県・埼玉県・兵庫県・北海道・福岡県○7,000人:上記に含まれない38府県

個人投資家の4割超が「金融資産1000万円以上」

「株の学校ドットコム」が今年7月に実施した全国1万人を対象としたアンケート調査の結果、株式投資に取り組んでいる割合は、全国平均で26.7%であることがわかりました(詳しくは→「【全国1万人調査】株式投資をやっている人ランキング、トップは埼玉県。女性1位は?」)。

この調査では、現在どれくらいの「金融資産」を保有しているか、についても質問しています。ここでの「金融資産」とは、現金・預貯金のほか株式や債券、投資信託、貯蓄型保険などを指します(不動産は含まない)。

これら金融資産について、株式投資に取り組んでいる人では、その総額が「1億円以上」と回答した人が合計6.2%だったのに対し、株式投資に取り組んでいない人では、その割合は1.9%に留まりました。「1000万円以上」「5000万円以上」という選択肢でも、それぞれの回答率には2倍以上の差ができています。

さらに、株をやっていない人では、金融資産が「500万円未満」と回答した人の割合が、およそ4分の3にあたる74.7%にのぼったのに対し、株をやっている人では半数以下の44.8%しかいませんでした。

そして、株式投資に取り組んでいる人の41.4%は「1000万円以上」の金融資産を持っている反面、株式投資を行っていない人で金融資産が「1000万円以上」に達している人の割合は14.9%に留まっています。その差は3倍近くにのぼり、株をやっていない人のうち85%を超える人が金融資産1000万円に達していません。

この調査から、株式投資に取り組んでいる人のほうが、全体として、株式投資に取り組んでいない人よりも多くの金融資産を保有していることが見えてきます。

株をやらない理由は「お金がないから」…だけではない

しかしながら、前述のとおり、株式投資に取り組んでいる人は3割にも及びません。それは、なぜでしょうか? 今回の調査では、株式投資に取り組んでいないと回答した人々に、その理由を尋ねました。最も多かったのは「投資する資金がない」と「知識がない」で、いずれも36.2%の回答率でした。

一般的に、「お金がない」ことが株式投資をしない理由として考えられがちですが、今回の調査では、6割を超える人がそれ以外の理由を選んだことになります。

また、3番目に回答率が高かったのは「損をするのが怖い」の20.3%で、「知識がない」と合わせると6割近くの人が、知識不足とそれによる損失への不安から、株式投資に取り組めないでいる実情が見えてきます。

「わからない」を解消するために

全国の1万人を対象にしたアンケート調査によって、株式投資に取り組む人ほど保有する金融資産が多く、株をやっていない人では相対的に少ない金融資産に留まっている状況が見えてきました。

その一方で、株をやらない人々の大半は「わからない」ことをその理由として挙げています。翻せば、これらの人々は、必要十分な知識を身につけることさえできれば、最初の一歩を踏み出せるのかもしれません。

株式投資への関心が高まっている今こそ、より多くの人々に適切な情報を発信することが求められています。「株の学校ドットコム」では、ひとりでも多くの人が株式投資からの恩恵を受けることができるよう、これからも様々な啓蒙活動を続けて参ります。

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