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株の学校ドットコムの窪田です。

2018年の年末にクリスマスショックと言われる暴落がありました。
ですが、その後2019年に入ってから4月までは反発が続いていました。

4月には日経平均株価は高値22,362円をつけて、新元号になってからは
ご祝儀相場が始まると考えていた人も多かったと思います。

ですが、5月、令和に入ってから相場が崩れはじめ、今月(6月)に入ってから
日経平均は節目21,000円を割り込んで回復できなくなってしまい、4月をピークとして
下降トレンドになってしまいました。

アメリカが世界中で関税をかける、結果、経済が停滞する。
世界中で株は売られ、日本円、そして仮想通貨(ビットコイン)が買われる展開となっています。

下降トレンド入りしたと思われるこのタイミングで、
注意すべき点や今後の動き方の参考になればと思い、手紙をしたためます。

今回お伝えするのは以下の3点です。

1.買いの損切りをしっかりとする
2.ナンピン買いをしない
3.空売りの準備をする


1.買いの損切りをしっかりとする

多くの銘柄が節目を割り込んで調整を始めています。

特に、4月に日本郵政が売り出した「かんぽ生命」の株価が大きく下落しています。
1株2,375円で個人に売り出したものの、足元の株価は2,000円を割り込む水準となってしまっています。
多くの個人投資家に販売されたので、もしかしたらあなたも持っているかもしれません。

こういった株も含め、現在含み損のポジションはすぐに損切りしてください。
現在6月4日時点で、日本株全体は明確に下降トレンドとなっています。

ここから反発していく可能性ももちろんあります。
でも、いますべき行動としてすぐにすべきなのは、「損切り」することです。

いまは、一旦、しっかりと損切りをして、今後の相場に備えるようにしましょう。

2.ナンピン買いをしない

損切りをする、ということだけでも十分なのですが、
こういった場面で絶対にしてはいけないことなので改めてお伝えします。

ナンピン買いとは
値上がりすると思って、例えばかんぽ生命の株を2,375円で100株買ったとします。
しかし、思惑に反して2,000円まで下落してしまった。

いま100株買えば
2,375円と2,000円で平均取得価格が2,187円になります。

もし、あと200円値上がりすればトントンになる!

そう判断して値下がったところで株を買い増すことをナンピン買いといいます。

このナンピン買い、絶対にしないでください。

そもそも、
上がると思って買ったものが下がってしまったのですから
損切りをしないといけません。

さらに、
下落している株を買い増すわけです。
なので、そのまま下落すると、損失も2倍3倍と拡大してしまいます。

ナンピンとは、
「間違った判断を、さらに被害を大きくして、間違い続ける」ことなのです。

なので、ナンピン買いは絶対にしないでください。

3.空売りの準備をする

株は上がっても下がっても利益が出ます。
全体が下落しているときは、空売りをすれば利益を上げやすいです。

もし、いま信用取引の口座を持っていないならば、すぐに準備をしてください。
まだまだ間に合います。

そして、口座開設と並行して空売りの勉強も始めましょう。
空売りは怖いというイメージがあるかもしれませんが、ぜんぜんそんな事はありません。

すでに空売りができる場合は、空売り中心のトレードで利益を上げる期間ですので
しっかりと利益を重ねていくようにしてください。

ただし、ここから反発していく可能性ももちろんあります。
ロスカットをしっかりと設定することを忘れないようにしてください。

もし、信用取引の口座が作れないという場合は
日経平均が下落すると、価格が上昇するETFがあります。

証券コード1360 日経平均ベア2倍上場投信
証券コード1580 日経平均ベア上場投信

こういったETFを買うことで、下落局面でも利益を上げることができます。
参考にしてみてください。

こういった下落局面は、短期、長期にかかわらず、これからも何度もきます。
下落局面でもきちんと利益をあげられるように、準備をしておくことはとても大事です。

空売りは普段あまりしないという人でも、やってみることで視野が広がります。
自分が買っているときに、反対の立場の人は何を考えているのか。
そういったことを考えるきっかけにもなります。

しばらく続くであろう下落局面ですが
損失を最小限に抑えること。
そして、利益に変えていくために、大切な3点を
改めて確認し、役に立てていってほしいと思います。

1.買いの損切りをしっかりとする
2.ナンピン買いをしない
3.空売りの準備をする

株の学校ドットコム
講師 窪田 剛

※本コラムは、株の学校ドットコム 無料講座受講者に配信したメールをもとにして掲載しております。



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