株の学校ドットコムの窪田です。
本日(2022年3月4日)「ウクライナの原子力発電所がロシア軍の攻撃によって火災」
というニュースにより大きく下落しました。
日経平均株価は25,985円と591円(-2.23%)下落し、一時
先月付けた年初来安値25,775円を一時割り込んでしまいました。
最終的には少し反発したものの、株価は安値圏にあり
反転の兆しは今のところ見えていません。
来週以降の動き次第ではありますが、
不透明感の強いうちは、無理をせずポジションを持たない、もしくは
小さなポジションでしっかりと監視をする、というスタンスで臨むようにしてください。
今回覚えておいてほしいことは
「株価は常に行き過ぎる」ということです。
例えば、何かしらの出来事が企業業績への影響が10だとすると
株価へのインパクトは10であるべきなのですが、
マーケットではそうはいきません。
業績への影響が10だったとしても
株価への影響は100や1000というように
あり得ないほどのリスクを織り込みに行くような値動きをします。
東日本大震災の時も
日本経済が破綻するかのような下落がありました。
新型コロナウイルス感染症の時も
世界経済が破綻するかのような下落がありました。
今回のような動きに関しても
マーケットは最悪の事態を織り込みに行く可能性があります。
この週末(3月5日、6日)で事態が好転すればいいですが
今よりも状況が悪化した場合、週明けのマーケットには注意が必要です。
「核戦争」や「チェルノブイリの何倍もの被害」「戦争の泥沼化」のようなニュースが続けば
まるで世界が終わるかのような値動きをしてもおかしくありません。
「現実に起きていることの何倍ものインパクトが株価に与えられるかもしれない」
ということを必ず頭に入れておくようにしてください。
そして、行き過ぎた下落の後には反発があるものですが、
「いつ」「どれくらい」反発するかは終わってみないとわかりません。
週明け以降、大きな下落があっても冷静に対応すること。
しっかりしたルールがないのに反発を狙わないこと。
いま、このように乱高下しているときは
一つのミスで大きな損失を受けてしまう可能性が大きいです。
無理にトレードをする局面ではありません。
平和を願いつつ、コロナ、戦争と続いたように
これからも大きな変化はやってきます。
いかなる状況でも冷静に対応できるように、
そして「このあと」にくる相場のために、しっかりと準備をしておくようにしてください。
株価は常に行き過ぎる。
今回は、下落に対する注意でしたが、
上昇するときも株価というのは行き過ぎることがよくあります。
いわゆるバブルです。
テクノロジーがどんなに進化しても
人間の感情は太古の昔からたいして変わりません。
恐怖により下方向に行き過ぎるし
期待により上方向に行き過ぎるのです。
来週以降、下方向に行き過ぎないことを願っていますが
そうなったとしても巻き込まれず、冷静に対応してほしいと思います。
株の学校ドットコム
講師 窪田 剛
※本コラムは、株の学校ドットコム 無料講座受講者に配信したメールをもとにして掲載しております。
Follow @kabunogakkou